FXデモトレードは意味がない?本番と違う理由や移行方法を解説

FXに興味はあるけど、どう始めたらいいのか分からない。

そんな方にはまずFXには自己資金を使わずに取引の体験ができるデモトレードを試すことをおすすめします。

しかし、「デモトレードって本当に役立つの?」と疑問を持つ人も少なくありません。

また、ノーリスクが故に遊び感覚になるため「デモトレードでの練習は意味がない」という意見があるのも事実です。

そこで今回は、デモトレードの有効性、その活用方法、そして本番取引へのスムーズな移行方法について解説します。

一見すると、デモトレードと本番取引は似ているように見えますが、その違いを理解することが成功への鍵となります。

実際の市場で活躍するためのノウハウを手に入れましょう。

目次

デモトレードは意味がないのか?

「デモトレードは無意味」という意見がありますが、決して無意味ではありません。

なぜなら、FX初心者には練習期間も必要ですし、デモトレードならノーリスクで練習できるからです。

FX初心者がいきなり本番取引で始めると、大きな損失に繋がるリスクがあります。

デモトレードなら自己資金が不要で、ノーリスクでFX取引の経験を積めるので、初心者の方や取引手法を試したい人の練習には最適です。

デモトレードと本番取引の違い

相場や取引ツールに関しては、デモトレードと本番取引も基本的に同じです。ただ、当然違いもあります。

ここでは、デモトレードと本番取引の違いを3つ紹介します。

  1. 登録不要で簡単に始められる
  2. 利益・損失の影響
  3. プレッシャー

1つずつ詳しく見ていきましょう。

登録不要で簡単に始められる

本番取引を行うには、FX会社の口座を開設しなければいけません。

個人情報の入力や本人確認書類の提出、口座開設の審査などがあるため、取引を始めるために一定の時間がかかります。

一方、デモトレードは、登録不要で簡単に始めることができます。

面倒な入力作業もなく、メールアドレス等を登録すれば、すぐに取引を始められるのです。

年齢制限もないので、18歳以下の人でもFX取引の体験ができます。

利益・損失の影響

デモトレードと本番取引では利益・損失の影響が大きく異なります。

本番取引では自己資金を使って取引を行うので、利益や損失が出ることによって資産状況が変動します。

一方で、デモトレードでは自己資金を使わずに仮想資金を使うので、利益を出しても損失を出しても自分の資産状況に変動はありません。

本番取引では損失を出したくないという気持ちから、利益は早く確定して、損失は含み損が含み益に転じるまで待とうとしてしまいます。

たとえ、デモトレードで利益が出ていたとしても本番取引でも同じように利益が出るわけではありません。

デモトレードと同じように利益を出すためには、自分で決めた取引ルールを徹底して、一貫性のある取引をすることが大切です。

プレッシャー

デモトレードと本番取引ではプレッシャーが全く違います。

本番取引の場合、大切な資金を失いたくないため「損失を出したくない」という気持ちが強くなり、より多くのプレッシャーがのしかかります。

一方、デモトレードでは、自己資金ではなく仮想資金を使って取引するので、本番取引のようなプレッシャーはかかりません。

このプレッシャーの違いが、デモトレードが無意味と言われる一番の原因です。

自分のお金を使わないということは、デモトレードでどれだけ失敗しても損することがありません。

そのため「負けてもいいや」という軽い気持ちで取引してしまうのです。

1度そのような取引に慣れてしまうと、それが癖になってしまい、本番取引に移行したときに悪影響が出てしまう場合があります。

自己資金を使うか使わないかでプレッシャーの大きさは異なりますが、デモトレードでも緊張感を持って練習することが大切です。

デモトレードから学べること

FX初心者は、デモトレードで練習することでたくさんのことが学べます。ここでは、デモトレードから学べることをご紹介します。

  1. 取引ツールの使い方
  2. テクニカル分析のやり方
  3. 様々な注文方法
  4. 各通貨ペア・時間帯の値動き
  5. トレードの反省点

1つずつ詳しく見ていきましょう。

取引ツールの使い方

FXのデモトレードでは、取引ツールの使い方が学べます。海外FXを利用するのであれば、取引ツールとしてMT4やMT5を使うのが一般的です。

MT4やMT5は利用できる機能が豊富ですが、初心者がいきなり使いこなすのは難しいです。

デモトレードで取引ツールの使い方に慣れておけば、本番取引に移行したときに誤操作を防げます。

FXでは少しの遅れが命取りになるので、ノーリスクのデモトレードで慣れておきましょう。

ゆうた

誤操作でロットを1つ大きな桁にしてしまい、ロスカットしてしまうなんてことがないように!

テクニカル分析のやり方

FXで勝率を高めるためには、テクニカル分析に慣れておくことも大切です。

テクニカル分析とは、ラインやインジケーターなどを用いてチャート分析を行う方法です。

テクニカル分析のやり方はたくさんありますが、使いやすさは人によって異なります。

本番取引でも学ぶことはできますが、損失を出すリスクもあるので、デモトレードを利用して練習するのがおすすめです。

実際にテクニカル指標を使って相場分析を行い、有効性や使いやすさを確かめます。

その中から、優位性が高く使いやすいテクニカル分析のやり方を見つけていきましょう。

様々な注文方法

FXには主に6種類の注文方法があります。基本的な注文方法の詳細は以下の通りです。

成行注文現在価格で注文を行う
指値注文現在価格よりも
有利な価格を指定して注文を行う
逆指値注文現在価格よりも
不利な価格を指定して注文を行う
IFD注文買いまたは売り注文と
決済注文を同時に行う
OCO注文内容が異なる2つの注文を同時に出して、
どちらかの条件が成立した際に
もう一方を自動的にキャンセルする注文
IFO注文買いまたは売り注文と
利確・損切り注文を同時に行う

デモトレードでは、様々な注文方法にトライできます。各注文方法の用途を知れば、本番取引に移行したときにも適切な注文が行えます。

相場の状況に応じて適切な注文方法を使い分けられるように、デモトレードで練習しましょう。

各通貨ペア・時間帯の値動きの特徴

デモトレードでは、各通貨ペア・時間帯の値動きの特徴も学べます。

通貨ペアや時間帯によって値動きの特徴があるので、失敗しないためにもそれぞれの特徴を理解しておかなければいけません。

デモトレードと本番取引は、基本的に同じ値動きをします。

デモトレードを使い、各通貨ペア・時間帯の値動きに慣れておけば、本番取引に移行したときでも焦らず取引できます。

トレードの反省点

デモトレードで練習をすると何度も失敗するでしょう。その失敗からも多くの学びがあります。

「なぜ失敗したのか」「どうすれば改善できるか」を見つけることで、トレードスキルを向上させることができます。

本番取引で同じ失敗をしないためにも、トレードごとに反省点を分析しましょう。

デモトレードから本番へスムーズに移行するやり方

ここでは、デモトレードから本番へスムーズに移行するやり方をご紹介します。

  1. 自分に合うトレードスタイルを決める
  2. 取引ルールを決める
  3. 本番に近い資金で練習する
  4. トレードの記録を付ける
  5. 本番取引は少額から始める

1つずつ詳しく見ていきましょう。

自分に合うトレードスタイルを決める

まずはデモトレードを活用して、自分に合うトレードスタイルを決めましょう。FXには大きく分けて4種類のトレードスタイルがあります。

スキャルピングトレード数秒~数分で取引を完了させるスタイル
デイトレード数時間~1日で取引を完了させるスタイル
スイングトレード1日~数日で取引を完了させるスタイル
ポジション(長期)トレード1週間以上の長期間で
取引を完了させるスタイル

トレードスタイルによって、取引の戦略や期待できるリターンが異なります。

FXで安定した利益を出すためには、トレードスタイルを固定することが大切です。

スイングトレードやポジション(長期)トレードのような1日以上の取引だと、深夜や週末に相場が急変動して大きな損失に繋がるリスクがあります。

初心者の方は、その日のうちに取引を完了させるデイトレードがおすすめです。

取引ルールを決める

トレードスタイルを決めたら、次に取引ルールを決めましょう。取引ルールとは「どんな状況で注文や決済を行うのか」を指します。

人間には感情があるため、利益が発生しているとすぐに確定したくなり、損失が発生していると利益に転じるまで待とうとします。

これを「プロスペクト理論」と言い、コツコツ貯めた利益を1回の失敗で全て失うという事態になりかねません。

FXで失敗する人の多くは、取引ルールを決めていないのが原因です。

取引ルールを決めていないと、取引に一貫性がなくその時の感情によって取引をして失敗しやすくなります。

デモトレードで練習を重ねていきながら、上手く利益を出せている取引ルールを見つけていきましょう。

本番に近い資金で練習する

デモトレードでは本番に近い資金で練習することが大切です。一般的にデモトレードは、数百万円の仮想資金がある状態でのスタートになります。

あくまで本番取引で利益を出すためのデモトレードなので、自己資金以上の資金で取引してもあまり意味がありません。

仮に20万円の資金を用意できるなら、仮想残高のうち20万円の資金のみを使って取引を行います。

ノーリスクで取引できるからと言ってゲーム感覚にならずに、本番の取引を想定して真剣に練習しましょう。

トレードの記録を付ける

取引後は必ずトレードの記録を付けましょう。取引結果を振り返らないと、負けた原因がわからず、今後も同じ失敗を繰り返してしまうからです。

初心者は、FXに関する知識や経験がないため、負けるトレードも多いかもしれません。

その負けを無駄にしないためにも、記録を付けて負けた原因を追求します。

まずは、利益が出た取引と損失が出た取引にどんな違いがあったのかを自分なりに考えてみましょう。

本番取引は少額から始める

デモトレードで利益が出るようになってきたら、徐々に本番取引に移行していきましょう。

本番取引に移行するときは少額から始めることが大切です。

なぜなら、デモトレードと本番取引ではプレッシャーのかかり方が異なるので、利益を出すのが難しくなるからです。

まずは本番取引のプレッシャーに慣れるためにも、損失を出しても慌てない程度の資金で始めることをおすすめします。

少額から始めて、慣れてきたら徐々に資金を増やしていきましょう。

さいごに

FXデモトレードと本番取引、その間には確かに違いがあります。

しかし、デモトレードが意味がないということは決してありません。

それは、投資の基礎を学び、自身の取引戦略を構築し、市場の変動に対する理解を深めるための非常に有用なツールです。

デモから本番へスムーズに移行するための方法を掴んだ今、あなたもFXの世界で成功をつかむための一歩を踏み出してみませんか?

挑戦することでしか得られない経験と知識が、あなたをより良いトレーダーへと導きます。

デモトレードの口座は、ほとんどのFX会社で提供されているため、あなたが本番で使いたいと思う会社の口座でデモトレードをすることをおすすめします。

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